キャリアカウンセラーへの登竜門であるCDA認定試験
11/1、第39回の1次試験の合否発表を経て、次なる関門
12/15〜16、本日と明日の二次試験を迎えました
二次試験は、カウンセリングの実技を問われる試験です
10分のロールプレイングに加え、面接が行われます
実技試験ですから、当然ながら、カウンセリングの技能が
試されることになります
認定機関であるJCDA(日本キャリア開発協会)が
定めている二次試験の判定基準は下記のとおり
(1)主訴・問題の把握 (2)自己探索の支援 (3)傾聴(非言語表現)
(4)傾聴(言語表現) (5)傾聴(かかわり方)
現在のCDA養成講座では、A.アイビー先生の「マイクロ技法の階層表」から
かかわり技法を訓練し、(1)〜(5)のスキルアップをめざしています
よく聴くためには、もちろん、スキルアップがかかせませんが
スキルの使い方に意識を集中すると、かえって、聴けなくなることを
多くの皆さんは経験し、葛藤しているのではないでしょうか
スキルは手段ですから、手段としてのスキルが高いにこしたことはありません
けれども、スキルに集中して聴けなくなってしまったら、本末転倒ですね
手段としてのスキルに心が傾いてしまったら
「聴くこと」の目的を思い出してみること
それは、クライエントの世界を理解するということです
私たちが恋をしたときに、相手のことをもと知りたいと思うように
クライエントのことをもっと知りたい、もっと知りたいと思って聴けば
クライエントは、自らが体験している世界を一生懸命、語ってくれます
そして、語るという行為をとおして、自分の経験をふりかえります
語るなかで、問題、課題が明らかになり、自己探求につながり
問題の解決、課題の達成へと気持ちが進んでいくのです
恋のはじめに、大好きな人を傷つけないように
ふたりの関係を損なわないように、私たちは頭の中で
相手の気持ちや状況について、あらゆる見立てをたて
慎重に言葉を選び、非言語表現に気をつけ
丁寧に丁寧に接していくのではないでしょうか
多少の沈黙どころか、メールや電話がこない日にも
根気よく、相手の次のアクションを待つのではないでしょうか
相手との考えの違いを受けいれ、相手の行為の不都合を許し
あいまいさに耐えながら、相手の世界を理解できるまで
辛抱強く関わろうとするのではないでしょうか
恋のはじめには…
インテーク面談を恋のはじめと思えば
待つことも受けいれることも許すこともできそうです
そして、待つために、受け入れるために、許すために
どのような関わり方をしようかと思案したときに、自然に
アイビー先生の様々な技法をふと使っているのではないでしょうか
受験生の皆さま、恋のはじめのあの気持ちを思い出して
二次試験、ロマンチックに乗りこえてくださいね!