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CDACDA養成講座修了生、受講生の方はご存じのとおり
経験代謝のプロセスには、「意味の出現」というステップがあります。
アイビーのマイクロ技法の階層表には、「意味の反映」という技法もあります。
CDA、カウンセリングにかぎらず、「意味」という言葉は
日常生活でもよく使い、ある意味では、読み書き話すにおける
キーワードのひとつといえるかもしれません。
その意味(あ、もう使った!)では、「意味」という言葉の意味を
私たちはしっかり知っておきたいところです。
で、調べてみましたら、広辞苑では次のとおりでした。
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1.ある表現に対応し、それによって指示される内容。
1)ある言語形式によって示され、表される内容。
または、その指し表し方の型。わけ。
「単語の意味を調べる」→意義。
2)言語・作品・行為など、何らかの表現を通して表され、
またそこから汲み取れる、その表現のねらい・かまえ・こころ。
「何を言いたいのか、意味が分らない」
2.物事が他との連関において持つ価値や重要さ。
「そんな事をしたって意味がない」
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なるほど…
言葉は符号ですから、その符号が何を表すのか
それは、人それぞれ、微妙に異なっていて
家庭でも職場でも、同じ言葉を使っているのに
違うことをイメージしていて、すれ違った、勘違いが起きた
下手をすると、トラブルになった
…という経験、誰でもあるのではないでしょうか
日常生活でも、どの言葉をどのような意味で使っているのか
それを互いに、すり合わせながら、会話をすることが大切ですね
そして、カウンセリングとは
クライエントが、その言葉をどのような意味で使っているのかを
カウンセラーが見立て、確かめながら、進める行為です
しかも、クライエントは、自分がその言葉を
どのような意味で使っているのか、気づいていないこともあります
そんなとき、私たちカウンセラーがよく聴き、確かめると
ご本人も、自身の語った言葉の意味に気づくことができるのです
ですから、私たちはクライエントさんが符号にたくした内容
つまり、「意味」を探索するお手伝いをするために
「はげまし、いいかえ、要約」、自問自答につながる「質問」
情動にふれる「感情の反映」などの技法を用いたりもして
経験が代謝され、意味が出現するのを待ちながら
カウンセリングの場に居つづけるわけです
「意味の出現」…ある出来事の「意味」が現れること
言葉という符号につながっているエピソードのあれこれを語り
それらのエピソードを整理し、その経験の意味が分かること
意味を知れば、自分史という人生の物語が変わり
結果として、自分自身もリニューアルされていきます
経験代謝とは、経験の意味を探り、意味を知ることで
新しい自分、新しい人生を発見する営みといえるのです