ボージョレ・ヌーボーを初めて飲んだのは、確か、20歳の時でした
東京駅の大丸百貨店が、フランスでの解禁の習慣を紹介
今年獲れたブドウで造られたワインを日本でも、楽しみましょう!
と、予約販売をしていたのです
解禁日ではなくて、解禁日から数日後に届くというので
クリスマス用に注文をしたような記憶があります
その後、11月の第3土曜日のAM0:00を待って
空港でヌーボーを飲むといったイベントが開催され、報道されるなど
ボージョレ・ヌーボーの解禁は、初物が好きな日本にすっかり定着し
X'マスやバレンタインデーと並んで、3大商業的お祭りに発展しました
ちなみに、現在、日本のボージョレ・ヌーボー輸入量は世界一です
2位のアメリカ、3位のドイツをぐっと引き離しての1位とか…
マーケッターたちに、まんまとのせられていると分かっていても
20歳から飲み続けている習慣なので、飲まないと落ち着きません
例年はたいてい、自宅で味わうことが多いのですが
今年は、酒類卸業のクライエントさまからお誘いをいただき
ヌーボーを味わう会で、約30種類を楽しみました
収穫期の天候にめぐまれて、フルーティでバランスのとれた…と
ニュースで報道された2010年のボージョレ・ヌーボーですが
昨年の、並はずれて素晴らしかった2009年と比べると
相対的に、残念な印象はぬぐえませんでした
ただ、ワインは農産物ですから、天候で出来栄えが左右される中
農家が苦労して作っているわけで、よい悪いと簡単に
評価するわけにはいきません
したがって、お百姓さんや作り手さんに敬意をはらって
将来有望とか、繊細なとか、ガメイ種らしい果実味とか
そんな表現に納まることになるわけです
ともあれ、今年は30種類を飲み比べ、今年のヌーボーの特徴とともに
作り手さんによる違いを味わえたのは、大いに楽しかったです
明けて、翌日11/19は、金沢のマル源さんという販売店さんで
なんと! 6リッターボトルのボージョレ・ヌーボーを味わいました
ワインとは長いお付き合いをしてますが、6Lボトルのヌーボーは初めて!
ちょっと(かなり)興奮しました
750mlの普通サイズの倍のマグナム(1.5L)
その倍のダブルマグ並み(3L)、さらにその倍が6Lボトルです
やっぱり大きい!→
PHOTOはこちらからワインはボトルが大きくなればなるほど、熟成がゆっくり進み
美味しくなると言われています
確かに、750mlサイズよりも6Lサイズは香りが華やかで、甘み感が強く
今年、味わったボージョレ・ヌーボーの中ではトップクラスでした
ここでは、お遊びで、ペットボトル詰めヌーボーもお試ししました
補糖してる?とか、アル添(醸造用アルコールを混ぜること)してる?とか
いろいろな声が飛び交っておりました
なお、お手頃という点で大人気のペットボトル・ヌーボーですが
フランスの生産者団体・ボージョレワイン委員会は眉をひそめていて
「ボージョレ産ワイン」を名乗るには、ガラス瓶詰めを条件とする
法案を作ろうとしているらしいです
イメージや品質維持に問題があるというのが、理由らしいです
さて、マル源さんでの試飲の後、市内の某レストランで夕食
さらに、2種類のボージョレ・ヌーボーを味わいました
うち1本は、20歳の時に大丸百貨店で注文してから
できうるかぎり、ずっと飲み続けているルロワという作り手さんの
2010年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーでした
ブルゴーニュの最高峰ロマネ・コンティで知られる作り手さんです
さすがに、エレガントで洗練された作り!
飲みなれているせいもあり、なんだか、とても落ち着きました
北陸出張から戻ったら、自宅には、ジャン・マルク・ビュルゴ―さんの
ボージョレ最高の村の最高のヌーボーが届いているはずです
まだまだ続く、Pr.そのまの年に1度のボージョレ・ヌーボー祭りです