連続テレビ小説『半分、青い。』に学ぶ、言葉選びのそのセンス

  • 2018.07.05 Thursday
  • 07:34

 

4月からスタートした、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』

7月を迎え、ドラマは中盤の山場を越えました

 

ついに、漫画家というキャリアを断念した主人公スズメ

これからは、どのような人生を歩んでいくのでしょう

 

さて、スズメの人生の歯車が大きくずれたのは

彼女と幼馴染の律くんが再会した時からでした

 

この再会のシーンには、言葉を使って仕事をする人にとって

とても大切な学びが描かれています

 

それは、伝わる言葉をいかに選ぶのか

しかも、瞬時に選べるかどうか…という学びです

 

そこで、ドラマをショートカットで再現してみます

 

月のキレイな七夕の夜に、バイバイした二人ですが

5年後、故郷で同窓会があり、「夏虫駅」で再会します

 

列車を待つ二人は、離れていた5年の想いを語り合い

律くんはふと、スズメへプロポーズ

 

「結婚しないか」

 

ドラマはまだまだ中盤です

ここで、まとまるはずがありません

 

彼女はつぶやきます

 

「ごめん。ムリ」

 

なんと、いまどき(笑)の女子言葉!

単語たった2つで? 脚本家、やりますね

 

後から分かるのですが、スズメの真意は

「今は」ムリ

 

漫画家として一人前になるまで、待っていて

と言えないうちに、列車が来て、律くんは去っていきます

 

そして、失恋したと思い込んだ律くんは

数年後に、別の女性と結婚します

 

というところで、本題に戻ります

 

スズメが「ムリ」の前に、「今は」をつけて

「今はムリ」と言えば、事態が変わっていたかもしれません

 

「ムリ」と「今はムリ」には、大きな違いがあります

 

ムリ=あなたと結婚するのはムリです

今はムリ=今はムリだけど、結婚する気持ちはあります

 

「今はムリ」といえば、律くんは他の女性と結婚せず

スズメを待っていてくれたかも…と思いませんか?

 

他人事ではありません

 

言葉を紡いで仕事をする人たち

例えば、カウンセラーや講師や管理職には

「伝える」ではなく「伝わる」技術が求められています

 

言葉にはエネルギーがあります

 

話し手が言葉をより使えば使うほど

話し手のエネルギーは高まり、相手のそれは低下します

 

場のエネルギーは一定だからです

 

相手のエネルギーが下がると、相手は語らなくなるので

対話やカウンセリングの効果は得られません

 

したがって、言葉を紡いで仕事をする人たちは

極力短く、かつ、伝わる言葉を紡ぎ出さなければなりません

 

言ってみれば、「ムリ」ではなく「今はムリ」というフレーズを

瞬時に選択するセンスと技術が求められているのです

 

あの「ロングバケーション」などの脚本を書いた北川悦吏子さん

さすが、言葉選びのセンスが生半ではありません

 

言葉を紡いで仕事をする人たちには、専門書を紐解くのみならず

ドラマを観たり、小説を読んだりするのも自己研鑽といえそうです

 

9月までの『半分、青い。』

 

ドラマの展開だけではなく

北川さんの言葉選びの妙味も「味わってみたい!」ですね

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