来談目的と主訴 〜キャリアコンサルティング技能検定の傾向と対策〜

  • 2011.03.07 Monday
  • 11:50

昨日3/6(日)、弊社プロ講師養成スクールと
主宰するNPO法人キャリアデザインフォーラムの共催で
ミニ勉強会を開催いたしました

テーマは、「キャリアカウンセリングと主訴の把握」
講師は、東海ライフキャリア 藤田廣志氏

藤田先生は元ドレーク・ビーム・モーリン キャリアカウンセラーで
キャリアコンサルティング技能検定対策講座の講師も努める
ベテランのキャリアコンサルタントでいらっしゃいます

実践に即したお話で、改めて勉強をさせていただきました
中でも、主訴にまつわるエピソードはなかなか興味深いものでした

そして、主訴とは何か、主訴をどうとらえるか…という点について
参加者の皆さんと深い議論ができたのは、有意義でした

そして、キャリアコンサルティング技能検定の論述では
クライエントが訴えている問題(クライエントの主訴)は何かと
コンサルタントの見立てた問題(コンサルタントの見たて主訴)は何か

両方の記述が求められる、という情報を共有できたのも
これから受検する予定の人には、役に立ったと思えます

技能検定の論述では、クライエントが訴えた問題意外の問題
隠れた問題、問題の核心をどう見立てかか…が問われるわけですね

確かに、見たての的確さはカウンセリングの要です

ただ、クライエントのパーソナリティ、成育歴、その時の状況など
クライエントが変われば、主訴も変わる・・・はずなので
ロープレのシナリオで想定された主訴を見たてるというのは
何やら、クイズのようですね(笑)

目の前のクライエントをとおして、出題者の想定を見たてる
…というのが、技能検定合格への傾向と対策といるのかしら?

ところで、藤田先生がキャリアコンサルティングで心がけていらっしゃるのは
クライエントの訴えた問題とコンサルタントが見立てた問題を
統合、伝達し、共有化することとのことです

主訴を折々に確認しながら、必要に応じて、目標を設定し直しながら
課題達成、問題解決を進めていくのは、カウンセリングの基本であり
藤田先生のようなベテランコンサルタントはこの基本を
とても丁寧に実践していらっしゃると知り、とても感銘を受けました

その際、特にブリーフ(短期)のカウンセリングでは
「問題の仮設定」をして、とりあえず行動化につなげていく
…とおっしゃたのも、とても印象的でした

「問題の仮設定」といのは、CDA養成講座では
インテーク面談における狙いのひとつ
「来談目的の確認」と重なるのものと思われました

来談目的とは、インテーク面談で述べられた主訴のこと…

修了者、受講者の皆さんには復習! 他の方々へは情報提供!
CDA養成講座で学ぶ、インテーク面談の狙いは下記のとおりです

・信頼関係をつくる(話しやすい環境・雰囲気づくり)
・来談目的(主訴)をクライエントとともに確認する
・インフォーム・ド・コンセントを通じて、面談の枠組みを明確にする

そして、CDA通信講座テキストには
主訴について、次のような記述が見られます 
 
 クライエント自身も、はっきりと自分自身の問題の全体像を
 把握しているとは限りません。
 むしろそのような場合のほうが多いといえるでしょう。

つまり、主訴は移り変わるものなので
CDA養成講座では、インテーク面談で訴えられた主訴を
「来談目的」と呼び、いったん「主訴」を特定したうえで
ここから始めて、必要に応じて、行きつ戻りつする
…というアプローチをお勧めしているわけです

これが結果的に、短期の終結が求められる場合にも
役立つアプローチであることが分かり、目からうろこでした

CDA養成講座でも、「来談目的の確認」の重要性はお伝えしていますが
藤田先生の「主訴の仮設定」というお話を伺い、もっともっとお伝えせねば
と、決意を新たにしました

CDA二次試験(実技試験)の終了後の面接でも
来談目的が何んだったのか…は、問われるところです
何よりも主訴の確認なくして、カウンセリングは進みません

念のためですが、CDA養成講座でお示している
キャリア支援プロセスは、下記のとおりです

1.支援関係の構築
2.ニーズ・課題の特定
3.目標設定
4.行動計画作成・実施支援
5.関係修了(終結)

来談目的が確認できれば、15分、30分と時間のかぎられた
キャリアカウンセリングにおいても、支援のプロセスは進められます

そして、短期のキャリアカウンセリングにおいては
問題の核心が言語化されず、仮の問題、表面上の問題について
2〜5が進むようなこともあるかもしれません

が、表面上の問題解決が、問題の核心に近づく助走になれば
それもまたよし!ということです

人の成長には、その人なりのプロセスがありますから
その人のプロセスが進むように関われていれば
問題の核心にまだ手が届かなくても
核心の問題の解決に至らなくても、それでよい
むしろ、そのほうがよいケースもあると思われます

キャリアカウンセリングとは、人の成長を支援する営みです
問題の核心がつかみ、解決することそのものが目的ではありません

人の成長は、生涯にわたって続くのですから
お別れした後に、クライエントは自ら成長し続け
自ら問題の核心に気づき、解決していかれることでしょう

そのことを信じることが、発達的視点にたって
成長と適応という、個人の積極的側面に強調点を置くということであり
CDA養成講座が考えるキャリアカウンセリングの在り方といえます

キャリアコンサルティングもできる、キャリアカウンセラーになりたいと
再認識した、日曜午後の勉強会でした

キャリア・コンサルティング技能検定の特例講習 

  • 2010.02.12 Friday
  • 10:00

表記の特例講習にやっと参加しました

やっとと書いたのには、いろいろな事情が重なっています

‘程
土日に開催されることが多いようですが
土日がほとんどふさがっていて、日程が合いませんでした

▲皀謄ベーション
土日の他の予定を変更してまで受講しよういうモティベーションが
正直言って、あがりませんでした

I然性

キャリア・コンサルティング技能検定の受検は
立場からいえば必要というか、少なくとも損はないと思いつつ
受検の必然性は、いまだに感じられないままでいます

とはいえ、「可能性を広げる」ことは行動原理のひとつ
機会があれば受講しようとは思っていて、その機会が来たようです
とりあえず、受講によって得られる「学科試験免除」という権利は
確保しておこう…というのが、受講の目的です

内容は「キャリア・コンサルティングと人的資源管理」

大学(商学部)の経営学などの授業や経営コンサルタント時代に
実務上の必要から学んだことのよい復習になりました

事例も多く、労働市場関連の最新のデータも網羅されていて
キャリアカウンセラーやキャリアカウンセラーをめざす方で
組織経営や人事労務の経験のない方には全体に必要な知識です

また、キャリアカウンセラーをめざしていてもいなくても
キャリア教育の必要性が高まる中、学校の先生方には
この内容を受講し、産業社会における人的資源の課題を
よく理解していただいてはどうか、と思いました

さて、キャリア・コンサルタント技能検定
キャリア・コンサルタントの質的向上を目的として、厚生労働省から
指定を受けたキャリアコンサルタント協議会が実施しています

2008年に第1回試験が実施されて、その結果について
昨年2009年2月に発表されました ※試験結果データはこちらから

協議会は今年、労働省へ2回の実施を申請済で
6月に第4回、12月に第5回と2回の2級試験が実施されます
※過去問題はこちらから

この技能検定は、2007年度に厚生労働省から委嘱された有識者によって
検討された「キャリア・コンサルタント制度のあり方に対する検討会」の
結果発表に基づき、キャリアコンサルタントの質的向上を目的として
開催されているようです

その趣旨にはとても賛同できるのですが
国家試験ではなく、技能検定…というのはあまりにも残念です

技能検定とは、ある職業を遂行するのに必要な技能と
その背景にある知識を問い、国がお墨付きを与える検定制度です

技能の高さで、キャリア・コンサルタントを1級、2級、標準レベルと
ランキングしようとする制度には、違和感を感じざるを得ません

キャリアカウンセラーというアイデンティティの形成に
焦点があてられていないと思うのです ※関連記事はこちらから

ちなみに、検定制度ができる前に厚生労働省の指定試験を受けた
キャリア・コンサルタントは「標準レベル」と呼ばれています
その上に、1級、2級の屋根を乗せようとする目論見のようです

キャリア・コンサルティング協議会さんは電話でも書面でも当日も
「皆さんは標準レベル・・・」というフレーズを多用され
へそ曲がり者としては、「それで?」という気持ちが引き出されます

対応も、なんとなく「上から目線」を感じます
私だけの印象かと思っていたら、同じ感想を述べる人も多いので
あながち、独断と偏見ばかりではなさそうです

国の財源=国民の税金で事務運営している組織なのに、ね
しかも、特例講習の受講料は 税込18,900円
試験免除という価値がありますから、高いとは言い切れないものの
内容からすれば、安くはない金額と感じている人は多いようです

約50人×18,900円のビジネスをされているわけですから
かつてのお役所のような対応はいけません
現在では、お役所も窓口対応に力をいれて、感じよいですよね

こんな批判的な記事を書くと、いざ、検定を受検する時に
辛口の採点をされちゃうかもしれませんね(汗。。。)

余談はさておき、そんなわけで技能検定には
大いに疑問を感じつつ、あるかもしれない実利をとるか
自分の哲学を優先させるのかの意思決定ができず
検定受検を迷い続けている「キャリアカウンセラー CCO-そのま」です

誰か、私のキャリアカウンセリングしてください(笑)

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