経験代謝 そのま流サマリー vol.7 〜「意味」という言葉の意味とは〜

  • 2012.06.29 Friday
  • 13:08
JUGEMテーマ:CDA

CDA養成講座修了生、受講生の方はご存じのとおり
経験代謝のプロセスには、「意味の出現」というステップがあります。

アイビーのマイクロ技法の階層表には、「意味の反映」という技法もあります。

CDA、カウンセリングにかぎらず、「意味」という言葉は
日常生活でもよく使い、ある意味では、読み書き話すにおける
キーワードのひとつといえるかもしれません。

その意味(あ、もう使った!)では、「意味」という言葉の意味を
私たちはしっかり知っておきたいところです。

で、調べてみましたら、広辞苑では次のとおりでした。
------------------
1.ある表現に対応し、それによって指示される内容。

 1)ある言語形式によって示され、表される内容。
   または、その指し表し方の型。わけ。
   「単語の意味を調べる」→意義。

 2)言語・作品・行為など、何らかの表現を通して表され、
   またそこから汲み取れる、その表現のねらい・かまえ・こころ。
   「何を言いたいのか、意味が分らない」

2.物事が他との連関において持つ価値や重要さ。
  「そんな事をしたって意味がない」
------------------

なるほど…

言葉は符号ですから、その符号が何を表すのか

それは、人それぞれ、微妙に異なっていて
家庭でも職場でも、同じ言葉を使っているのに
違うことをイメージしていて、すれ違った、勘違いが起きた
下手をすると、トラブルになった
…という経験、誰でもあるのではないでしょうか

日常生活でも、どの言葉をどのような意味で使っているのか
それを互いに、すり合わせながら、会話をすることが大切ですね

そして、カウンセリングとは
クライエントが、その言葉をどのような意味で使っているのかを
カウンセラーが見立て、確かめながら、進める行為です

しかも、クライエントは、自分がその言葉を
どのような意味で使っているのか、気づいていないこともあります

そんなとき、私たちカウンセラーがよく聴き、確かめると
ご本人も、自身の語った言葉の意味に気づくことができるのです

ですから、私たちはクライエントさんが符号にたくした内容
つまり、「意味」を探索するお手伝いをするために
「はげまし、いいかえ、要約」、自問自答につながる「質問」
情動にふれる「感情の反映」などの技法を用いたりもして
経験が代謝され、意味が出現するのを待ちながら
カウンセリングの場に居つづけるわけです

「意味の出現」…ある出来事の「意味」が現れること

言葉という符号につながっているエピソードのあれこれを語り
それらのエピソードを整理し、その経験の意味が分かること

意味を知れば、自分史という人生の物語が変わり
結果として、自分自身もリニューアルされていきます

経験代謝とは、経験の意味を探り、意味を知ることで
新しい自分、新しい人生を発見する営みといえるのです

自分が自分に成るためのマメ知識 〜自己概念とアイデンティティの違い part.2〜

  • 2012.01.11 Wednesday
  • 16:46
JUGEMテーマ:CDA

1/5のブログ記事について
CDA受講生の方から、質問(確認)をいただきました。

同じように、疑問をもたられた方がいらっしゃるかもしれませんので
質問者への回答(解説)をシェアいたします。

なお、ご質問は3分割して、お応えいたします。

Q1.自己概念は、自分が認識した部分のみで構成されており
   「経験代謝」によって広がる可能性を秘めている?

自己概念=自分が認識した自分+誤認識した自分(=想像した自分)
…と、考えると分かりやすいでしょうか。

認識とは「知覚した外部情報を意味づけして、意識化すること」です

私たちは、知覚した自分を理想化、肥大化、縮小化して
実体とは違うように認識することがあります。

これが、誤認識です。

自己概念の形成過程では、誤認識が混ざることがままあります。
また、自分という実体が変化し、新しい認識が必要となることもあるでしょう。

「経験代謝」は、それらの修正過程と言えるかもしれません。

結果として、自分についての認識が広がることもあるかと思います。

Q2.アイデンティティは自分が認識しようがしまいが
   ありのままの自分の存在そのもの?

アイデンティティという概念は、存在そのものではありません。

エリクソン(1959)によれば、アイデンティティとは
「人格的に同一性をもっているという意識的な感情」とのこと。

エリクソンは、「自己概念、価値観、人生観などの
人格的側面を基礎として成立する自己に対する感情」とも説明しています。

「意識的な感情」ですから、アイデンティティも
意識化されたもの、という前提があります。

存在とは意識、無意識を超えた実体です。
エネルギーのようなもの、と言う人もいます。

自己概念やアイデンティティとは、存在というものを
ある側面から説明するための概念といえるでしょう。

なお、専門家によれば
アイデンティティは「主我」=「主体」の一部
自己概念は「客我」=「客体」の一部

「主我(アイデンティティ)」は、「客我(自己概念)」の影響を受ける
…とされるので、先日の記事では、これをふまえて説明を簡略化して
「アイデンティティ=客体+主体」とお伝えしました。

勘違いされた方、失礼いたしました。

Q3.(アイデンティティは)
    自分が存在している環境との相互作用の中で形成され続けていく?

アイデンティティ(主我)も自己概念(客我)も
環境との相互作用の中で、構成⇒修正⇒再構成・再統合を繰り返し
変化していくものといえるでしょう。

この繰り返しが、私たちの新しい人格を形成し
日常的には、これを成長と呼んでいるような気がします。

なお、先日の記事では、下記のように記述しました。

「経験代謝」は、客体としての自分の認識が広がり
より自分という存在について気づいていくプロセスをさしています

これは次のように、言い換えたほうが適切かもしれません。

「経験代謝」とは…
「客我(自己概念)の再認識と再構築をもたらすプロセス」であり

結果的に…
「アイデンティティ(主我)の再構成、再統合をもたらすプロセス」であり

ひいては…
「自分という存在の在り様に気づき、より自分自身に成るための端緒」である。

自分が自分に成るために、自分が自分で在るためのマメ知識 〜自己概念とアイデンティティの違い〜

  • 2012.01.05 Thursday
  • 12:35
JUGEMテーマ:CDA

CDA資格1次試験勉強中の第37回のメンバーから
「自己概念」と「アイデンティティ」の違いについて、質問がありました。

どう、違うの? と、首をかしげている皆さんも多いかも。

まず、CDA受験対策テキストによれば
自己概念とは、「自分とは何か」という問いに名対する答え、です。

自分について、自分で答えるわけなので、その前提には
自分の中に、「自分は、ほにゃららである」という認識があります。

認識があって、それを表す言葉が見つかれば
「自分は、ほにゃららである」と表現することができます。

次に、ある専門家は
自己概念とは、「客体」として観た時の自分…と説明しています。

つまり、お花や動物を観て、「キレイ」とか「かわいい」と言うように
自分を客体として観て、認識して、表現した時の自分が自己概念です。

一方、アイデンティティは「客体」のみならず「主体」も含んでいるそうです。

私たちは自分という「存在」をすべて、認識し、表現できるわけではなく
認識していない自分、だからこそ、表現し得ない自分も居るわけです。

それでも、自分という「存在」は感情、思考、行動の主体となり
環境の中で生き、環境に働きかけています。

アイデンティティとは、認識されていてもいなくても、表現できてもできなくても
厳然として存在する、「自分」という存在の在り様を意味するわけです。

さて、ここからは余談、CDA養成講座のキーワードであり
キーモデルである「経験代謝」についての私見です。

経験代謝とは、経験という栄養が代謝され
私たちの存在を成長させるメカニズムを指しています。

経験代謝はたいてい、内省、内的対話によっておこります。

だから、キャリアカウンセラーはカウンセリングの場において
内的対話が起こる場をつくり、そのような関わりを行うべき…と
考えているのが、CDAというキャリアカウンセラーたちのグループです。

経験代謝とは、いわば「体験の昇華」です。

体験が昇華された時、私たちは新しい自己概念に気づき
新しい自分を意識下で再構築し、新しい自分に生まれ変わります。

「自分は実は、ほにゃららだったんだぁ!」という感じです。

新しい自分は、自分に中に内在するのですね。

内在する自分に気づくことを成長というのか
内在する自分そのものが育って、これを成長というのか
卵が先か、鶏が先か…のように、まだ、よく分かりません。

いずれにしても、成りあがる自分・・

私たちは自分という存在に気づき、より自分に成るにつれ
自由になり、幸せに生きられるようになります。

そして、自分がより自分に成るには、いまここに居る自分を実感し
自分が自分で在ることを、十分に味わうことが欠かせないように思います。

カウンセリングは、内的対話を起こす仕組みであり
内的対話の中で自分で在ることを味わい、新しい自分に気づき
より自分に成っていく仕組みともいえます。

私たちがカウンセラーとして、クライエントの内的対話を促すには
もうひとりのクライエントになりきることが必要かもしれません。

そして、それは、クライエントを共感的に理解しながらも
クライエントの理想的な超自我になること、といえるかもしれません。

理屈では分かっていても、難しいですね、これは。
難しいからこそ、やりがいがあるともいえるわけですが…

キャリアカウンセラー、カウンセラーをめざしている皆さん
本年もご一緒に精進してまいりましょうね。

経験代謝 そのま流サマリー vol.6 〜自己概念の影〜

  • 2011.02.12 Saturday
  • 22:24
JUGEMテーマ:CDA

本日はCDA第35回Aクラスで、アイビーの支援スキルのうち
はげまし・いいかえ・要約、感情の反映、意味の反映などを学びました

様々な支援スキルを選択的に、適切に使うのは難しいものですが
CDA養成講座では、無意識に自動的にスキルを使うのではなく
意図をもって使えるようになることをめざしています

そのためには、ひとつひとつのスキルを
丁寧に習得していくことが大切です

そして、ひとつひとつのスキルを丁寧に使うことによって
「経験代謝」がおこるような、キャリアカウンセリングをめざしています

「経験代謝」というモデルは、経験を糧にして
成長を遂げるプロセスを説明しているモデルです

日常でも、「経験を糧にする」と言われますね

さて、「経験代謝」というモデル(理論を図で表したもの)には
「自己概念の影」という概念が登場します

JCDAの論考「キャリアカウンセリングとは何か」(2009.6)では
「自己概念の影」を次のように説明しています

---------------------------------------------------------------------
(クライエントが語った)経験には自己概念が表れていると考えられ
これを「自己概念の影」と名付けました

クライエントにとってその経験が「どのように見えて(感じて)いるか」を
クライエント自身が言葉にしてみて、そしてその言葉を自分に
問いかけることによって、その経験の背景にある自己概念に
クライエント自身が気づくことができます
---------------------------------------------------------------------

「自己概念の影」という概念は正直なところ、分かりにくいものの
自分の体験を語ることをとおして、自分はこうである…というイメージ
=自己概念に気づくことが、自らの成長につながることは分かります

自分を知らずして、自己改革、自己成長はありえません

私たちはカウンセラーである以前に、自分自身であるわけで
自分自身がどのようなものであるか、よく知ることをとおして
人として成長し、結果として、カウンセラーとして成長していけます

自分を知るということは時に、苦しいことかもしれません
それでも、カウンセラーとして成長するには
自分を知り続けなければなりません

自分と向き合うのを畏れずに、カウンセラーとして
成長をしていきたいものです

ともあれ、モデルを理解しようとすると、考えがぐるぐる回って
目もぐるぐる回ってしまいそうですね(笑)

雪の第35回をふりかえって 〜経験代謝 そのま流サマリー vol.6 予告編〜

  • 2011.01.23 Sunday
  • 00:05
JUGEMテーマ:CDA

昨日から、栃木県の小山へ出張していました
名古屋より寒かったものの、雪がふらなくて、よかった!

思えば、CDA養成講座 第35回名古屋Bコースの開講日は
ちょうど一週間前、大雪警報の報道に日本中が凍えた日曜日でした

雪の影響で、受講者の何人かの方の足が乱れ
定時の開講に間に合わず、お気のどくでした

初日はビシっと始めたい…と思うのが人情ですものね

でも、真っ白な世界で真っ白な気持ちで
初日を迎えられたのは意味深かったようにも思えます
 
名古屋の積雪は5センチと報道されましたが
夕方には、目視の印象で15センチくらい…
名古屋駅から自宅まで、普段は30分強のところを
2時間くらい、かかって帰りました
 
最寄駅からの4キロは自分の車を運転しての帰途

前の車がスリップする度にどきどきしながら、そして
ブレーキをかけるのが怖いので、信号で止まらないよう
速度を調整しながら、30分ほどの道のりになりました

その間に、スリップでガードレルに突っ込んだ車が
車道の1車線をふさぎ、小さな渋滞にも出会いました

フロントガラスのワイパーの向こうに舞い降りる雪…
真っ暗の空から、ふわふわと舞い降りてくる雪を見るうちに
この世とは別の世界に、迷い込んだような気持ちになりました
 
そうやって、雪に降りこめられていると
何を考えているわけでもないのに、思索が深まる気がします

思えば、子どもの頃から雪が降る夜が好きでした
心にも雪がつもり、無の世界に抱かれたかのような安らさを感じます

何を考えるわけでもないのに、思索の森に身を預けていると
ふと、過去の経験の「意味」に気づいて、はっとしたりもします

苦手な上司とのいさかい、仕事での挫折、愛する人との別れ、父の死…

辛かった出来事にもそれなりの意味があって
その出来事があればこそ、ひと回り大きくなれたように思えます

私たちは思索によって、経験の意味に気づき、その気づきによって
自分の成長を促していくことができるようです

経験の意味に気づき、自分を成長させるプロセスを「経験代謝」と
呼ぶならば、雪を見つめながらでも、それは起こるのだけれども
クライエント(来談者)の語りを促し、その結果として
「経験代謝」がおこるように支援するのが
カウンセリングの真髄であると、CDA養成講座では考えています

私たちは、白い雪のように
クライエントの心の森に舞い降りて
クライエントの心の森を静かさと安らかさで満たし
森の奥深くから、気づきの声が聞こえてくるまで
寄り添い続ける存在でありたい…

と、白い雪から教えられた大雪の夜でした

とともに、「経験代謝」モデルに登場する「自己概念の影」…
正直なところ、分かりにくい概念だと思い続けてきたのですが
ふと分かったと思えるところがありました

今夜は遅いので、続きはまた…

CDA第35回スタート! 経験代謝 そのま流サマリー vol.5 ~「ローマの休日」 アン王女に学ぶ! 意味の出現~

  • 2011.01.16 Sunday
  • 23:01
JUGEMテーマ:CDA

名古屋は昨夜から雪がふりはじめ、今夜は真っ白にふりこめられています

心も真っ白になりそうなこの週末
CDA養成講座 第35回名古屋ABコースがスタートしました
40名超のメンバーたちと4月初旬まで、8回の長丁場をご一緒します

第35回はABコースとも元気で、オープンで、前向きで
学びの広がり、深まりがいまから楽しみです

初回は、キャリアカウンセラーに必須の基礎知識を確認しまして
盛り上がったのは、なんといっても経験代謝というモデル!

日常生活でも「経験を糧にする」という言い方はよく使われ
私たちは、経験を糧にして、少しづつ人として成長していくことを
体験的に実感し、十分に理解しています

この「経験を糧にして成長するプロセス」を図式化したものが
「経験代謝」というモデルです

私たちは経験している出来事や出来事に伴う気持ち、思い、考えに
どっぷり浸って、周りが見えない、先が見通せない、したがって
的確に判断したり、適切に行動したりすることができないことがあります

経験代謝というモデルでは、そんな状態のことを
「経験に埋没した状態」と呼んでいます

そんな時、私たちは誰かにその出来事を話したくなり
信頼のおける誰かに、その出来事についての顛末のみならず
その出来事をどのように感じているか、どのように見ているかなど
出来事についての気持ちや思い、考えを深く語ることがあります

経験代謝というモデルでは、これを「経験の再現」と呼びます

話すことは放つこと…
私たちは話すことをとおして、心を放ち
ある出来事から少し距離をおいて、その出来事をみるようになります

そうすると、その出来事の意味合いに
はっと気付く瞬間がやってきて、すっとしたり、ほっとしたりします

経験代謝というモデルでは、これを「意味の出現」と呼んでいます

意味が出現すると、私たちはその出来事を乗り越え
新しい生き方、暮らし方、働き方へと一歩、踏み出していけるようになります

映画「ローマの休日」の主人公アン王女は、「公務」をこなす日々に疲れ
ローマの街へとさまよいでて、庶民の暮らしを味わいました

その間には、素敵な男性との淡い恋もありました

彼からは、プロポーズもされます
それはとても魅力的な提案ではありましたが
アン王女は「公務」を果たすために
宮殿へと戻ることを決意します

ローマの休日はアン王女にとっては
カウンセリングのようなものでした

彼女はローマでの休日というカウンセリングの場を経て
「公務」という気の重い、社交にすぎながった経験に対して
国と国民を慈しむ責務であるという意味合いを見い出し
その責務を果たすことが、自らに課せられた使命であると気づき
宮殿に戻ったのです

公務の新しい意味が出現した時、アン王女はわがままなプリンセスから
国と国民の期待に応えるという責務を果たす王族へと生まれ変わりました

経験代謝というモデルでは、こうした変化を「自己概念の成長」と呼びます

経験を深く語ることによって(経験の再現)
経験の新しい意味を見つけ(意味の出現)
新しい自分へと変わっていくこと(自己概念の成長)

これが、「経験代謝」というモデルが考えるところの
経験を糧にして、人が成長していくまでのプロセスです

第35回の8日間をとおして、あるいは、8日間を越えて
私たちCDAは、経験代謝が起こるようなカウンセリングをめざして
研さんを続けていくのです

経験代謝 そのま流サマリーvol.4 〜経験代謝の定義〜

  • 2010.09.12 Sunday
  • 07:12
JUGEMテーマ:CDA
 
「経験代謝」の定義とは?

第34回名古屋Aクラスの方からご質問をいただきましたので
改めて、この概念が明確に定義されていないことに気づきました。

経験代謝についての公式なレポートは、日本キャリア開発協会が発行する
「キャリアカウンセリングとは何か?」のみかと思います。

これには、定義の代わりに下記のような記述があります。
以下、原文です。

------------------------------

「人」と「経験」をつながりを学ぶ、学びの構造を表したものです。
この図を「経験代謝」と名付けました。

(中略)

自己概念の成長とはこのサイクルを回すことであると考えています。
自己概念の成長とは経験代謝が機能しているか否かであり
キャリアカウンセリングとはこの経験代謝のサイクルを回すことを促す
働きかけである、というのがこのレポートを通じて皆さんに提示したい考えです。

-------------------------------

経験代謝 そのま流サマリーvol.3 〜経験の再現〜

  • 2010.08.29 Sunday
  • 22:26
JUGEMテーマ:CDA

経験を糧として、私たちは成長していきます。
経験代謝とは、経験が糧となっていくプロセスを
モデル化(図式化)したもの…といえるかもしれません。

誰でもある経験を語っているうちに、ふと、何かしらに気づく
…という瞬間をもつことがあります。

発話思考。

語ることは考えること、考えることは語ることでもあるのです
ですから、カウンセリングの場でなくても、人は語ることで考え
考えることで、Ah!と気づく瞬間を迎えることになるのです。

最近、多くの人の関心を集めているNLP
神経言語プログラミングというカウンセリングやコーチングの分野には
「連合と分離」という概念があります。

連合とは、ある出来事や想いにどっぷりと、つかっている状態を指します。
分離とは、ある出来事や想いを客観的に観ている状態を指します。
そして、また連合や分離は、「連合する」というテクニック
「分離する」というテクニックを表す言葉でもあります。

経験の再現とは、NLP的に考えれば、連合している経験を分離して
客観的に見つめる作業といえるのかもしれません。

ある経験を今、体験しているかのように、ありありと思い出しながら語る
そして、語るうちにその経験から分離して、知らず知らずのうちに
その経験を客観的に見つめる状態に移行する・・・

いわゆる「客観視」が始まり、自己探求につながるわけですね。

その結果、その経験が自分にとって、どのような意味をもつ経験なのか…
経験の意味に気づく瞬間が訪れ、将来へ向けての視野が広がる感覚を
私たちは得ることになるのでしょう。

これが、経験が糧となるプロセスをモデル化した「経験代謝」の
そのま流NLP的解釈です。

経験代謝は幅の広い概念であり、様々な解釈を許してくれる概念です。
したがって、そのま流NLP的解釈が正しいものかどうかは
保障のかぎりではありませんが、幅の広い解釈を許してくれる
経験代謝を解釈する楽しさを味うのは、なかなかオツなものです。

CDAの皆さんもモデル開発者の想いや考えに共感的理解を示しつつ
様々な解釈をおこなうことはきっと、モデルの洗練に貢献することでしょう。

ぜひ、あなた流解釈にチャレンジしてみませんか。

第34回スタート! 経験代謝 そのま流サマリーvol.3の予告をかねて

  • 2010.08.28 Saturday
  • 19:56
JUGEMテーマ:CDA

CDA養成講座 第34回名古屋ABクラスがスタートしました。

キャリアカウンセリングの習得、キャリアコンサルタント資格への
新しいチャレンジャーたちをお迎えして、またしても、初心にかえり
それぞれにとって、また、グループにとって実り多い8回にしていきます。

さて、昨年の夏から、第1回目にご紹介している「経験代謝」というモデル
正直なところ、解釈の幅が広いモデルということもあり
理解に苦しむ、あるいは、分かった感がなかなか湧かないモデルのようです。

8月のCDAインストラクター勉強会の席でも、中心の話題となりました。
皆さんに伝達するにあたり、私たちインストラクターからモデル開発者へ
確認したいことも多々あり、相当に盛り上がりました。

その中で、日常生活でも「経験を糧にする」という言い方があり
そう伝えると理解してもらやすい…という意見が出て、なるほどと思いました。

このひと言は分かった感を促進しますね。
これで、分かった感を得た方は心の安定のために
これ以上、突っ込まなくてもよいのかもしれません。

一方、分かった感をもつことと、分かることは別ですから
分かった感だけではなく、分かりたい方はPr.そのまと一緒に
さらに、考えていきましょう!

私自身もモデルについて十分、分かっているとは思えていません。
自省の気持ちもあって、経験代謝シリーズともいえる記事を書いています。

vol.1~2の記事はこちら (←クリックしてください)

vol.2では、「経験代謝」モデルに登場するキーワードを抽出し
キーワードの意味を明確にすることによって、モデル全体を理解するという
アプローチをいたします。

そこで、vol.3でも「経験の再現」というキーワードからのアプローチを
試みてみるつもりです。

明日以降のvol.3をお楽しみに!

経験代謝 そのま流サマリーvol.2 〜自己概念の成長〜

  • 2010.05.04 Tuesday
  • 00:05
JUGEMテーマ:CDA

「経験代謝」というモデルの前提には「自己概念の成長」という概念があります。

そもそも「自己概念の成長」という概念が腑に落ちないことには
経験代謝も腑に落ちないのではないかと、Pr.そのまは考えています。

というのも、自己概念という言葉は、日常的にも時々は使われる言葉です。
が、自己概念が成長するという言葉=考え方は、Pr.そのまは
CDA養成講座のテキスト以外の文献では、見たことがありません。

ご存じのとおり、ロジャーズは「自己概念の一致」の結果として
人(存在)は成長する・・・と考えましたが、自己概念そのものが成長する
・・・とは言っていません

つまり、経験代謝の前提にある自己概念の成長とは
もしかしたら、とっても新しい概念といえるのかもしれません

すごい!
で、自己概念が成長するって、どういうことなのでしょうね。

そのま流サマリーによる結論は!

「自己概念の成長」は自分のイメージの構造が発達すること
その結果として、社会適応が容易になること・・・といえそうです。

パーツに分けて考えてみましょう

パーツ1:自己概念

自己概念とは、自分を対象(客体)として見たときの自分であり
「自分はこうである」という、自分のイメージと言うと分かりやすいかも。

パーツ1:成長

成長とは生物や物事が発達し大きくなることであり、
生物の場合は、成体に向かうことを差しているとされます。

とすると、成体に向かうって何?という疑問がわきますね。

成体とは、消化器官循環系神経系などの内部構造が発達することと
外形の増加が同時に起こることで、成体となった後は老化するのだとか。

Pr.そのまは、成長=成体になるとは「無に向かうプロセス(変化)」で
無とは、宇宙のいち存在として宇宙に還元されることと考えております。
生体は成体となったら死に向かい、無になり、宇宙に還るわけです。
仏教でいえば、色即是空(悟り)の世界に達することなのでしょうか。。。

これは私見ですので、試験対策としては読み流してください。
本題に戻りましょう。

パーツ1+パーツ2:自己概念の成長

パーツ1:自己概念とパーツ2:成長を足し算すると
自己概念の成長とは、自分のイメージの構造が発達することとなります。

Pr.そのまの大好きなワインも、諸成分のミックスで成り立っており
タンニンやら酸やら糖やらミネラルやらアルコールやらの成分が
理想的な構造(組み立て・つながり)になると、美味しくなるわけです。
それと同じかも。

ここで、自分のイメージの構造が発達すると、どうなるの?
・・・という、新しい疑問がわきますね

エリクソンは、発達の条件は次の3つと述べています
1.成長
2.成熟・・・生殖ができるようになること
3.学習・・・経験から得た知識や理解によって、自分の行動、態度を
       微調整できること。

3.は何やら、経験代謝と関係しそう。。。

エリクソンの条件をふまえると、自分のイメージの構造が発達することは
経験から得た知識や理解をとおして、社会適応が容易になること
・・・と考えてもよさそうな感じです。

自己概念が成長すると、社会適応が容易になるかもしれないという解釈は
CDA養成講座での「キャリアカウンセリング」の定義にもフィットします。

<JCDAによるキャリアカウンセリングの定義>---------------
キャリアカウンセリングとは、発達的視点に立って、成長と適応という
個人の積極的側面に強調点をおき、個人が環境の中で効果的かつ自立的に
機能できるように支援すること。

自己概念の開発をとおしてキャリア形成を図ること
---------------------------------------------------------------------------------

以上の「自己概念の成長」の解説はそのま流サマリーです。
経験代謝のモデルを構築した人たちのお考えというわけではありません。
ご注意のうえ、勉強のお役にたててください。

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

library

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 第37回CDA二次試験 ~聴くということ、ミズスマシのように~
    Pr.そのま (03/24)
  • 第39回CDA二次試験 挑戦へのエール ~聴くということは、恋のはじめと同じ…。待つことであり、受けいれることであり、許すことであるという、しんどさと闘うということですね~
    Pr.そのま (03/24)
  • 11/22 イイ夫婦の日! 第42回CDA資格二次試験受験生にも贈ります! ユーミン『ダンスのように抱き寄せたい』、共感力の結晶です(*^^)v
    Pr.そのま (03/24)
  • ソチのインタビューに学ぶ! ジャンプ女子4位の沙羅ちゃんに訊く工藤アナの言葉に優しさが…。ドキュメンタリー映画監督の榛葉さんは「言葉の選び方に品性がある」と称賛しています。
    Pr.そのま (03/24)
  • 映画に学ぶ! カウンセラーも上司も親も、善し悪しを問わずに、人に寄り添うために。芸術は善し悪しで判断をしないから…。
    そのま (03/24)
  • 第37回CDA二次試験 ~聴くということ、ミズスマシのように~
    目黒 隆司 (02/24)
  • 第39回CDA二次試験 挑戦へのエール ~聴くということは、恋のはじめと同じ…。待つことであり、受けいれることであり、許すことであるという、しんどさと闘うということですね~
    目黒 隆司 (02/23)
  • 11/22 イイ夫婦の日! 第42回CDA資格二次試験受験生にも贈ります! ユーミン『ダンスのように抱き寄せたい』、共感力の結晶です(*^^)v
    目黒 隆司 (02/23)
  • ソチのインタビューに学ぶ! ジャンプ女子4位の沙羅ちゃんに訊く工藤アナの言葉に優しさが…。ドキュメンタリー映画監督の榛葉さんは「言葉の選び方に品性がある」と称賛しています。
    目黒 隆司 (02/23)
  • 映画に学ぶ! カウンセラーも上司も親も、善し悪しを問わずに、人に寄り添うために。芸術は善し悪しで判断をしないから…。
    目黒 隆司 (02/23)

recent trackback

recommend

recommend

recommend

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM